リスティング広告のような即効性のある集客(フロー型)も重要ですが、法人設立初期から並行して取り組むべきなのが、コンテンツマーケティング、すなわちSEO(検索エンジン最適化)です。
SEOは、一度作成したコンテンツが、長期間にわたって顧客を呼び込み続ける「事業資産」となります。
しかし、成果が出るまでに時間がかかるため、初期の資金計画にこの費用を組み込む際には、長期的な視点が必要です。
本記事では、SEOに投じるべき費用の内訳と、コストを抑えるための外注戦略を解説します。
TOC
1. リスティング広告とSEOのコスト比較
| 項目 | リスティング広告(フロー型) | SEO/コンテンツ(ストック型) |
| 即効性 | 高い(出稿直後からアクセスがある) | 低い(成果まで通常6ヶ月〜1年) |
| コスト構造 | ランニングコスト:広告を止めるとアクセスも止まる | 初期投資:コンテンツ制作費が主。ランニングコストは比較的低い |
| 資産性 | 低い(広告枠を借りているだけ) | 高い(コンテンツは自社の資産となる) |
| 資金計画 | 毎月の運転資金として継続的に確保が必要 | 初期の投資資金として、まとめて確保が必要 |
🌟 コツ: 設立初期は、リスティング広告で短期的な売上を確保しつつ、SEOに地道に投資することで、中長期的な安定収益の柱を築くのが理想です。
2. SEO対策費用の内訳と外注相場
SEO費用は、主に「戦略設計」と「コンテンツ制作」に分けられます。
2-1. SEOコンサルティング・戦略設計費用
- 内容: どのようなキーワードで、どのような記事を書くべきかという市場調査・競合分析、戦略立案。
- 相場:
- コンサルタント: 月額10万円〜30万円(プロジェクト規模による)
- 単発調査: 10万円〜20万円
- 低コスト化: 設立初期は、まずは無料のキーワードツール(Googleキーワードプランナーなど)を使い、競合の少ないニッチなキーワードに絞って自社で戦略を立てることから始めましょう。
2-2. コンテンツ制作(記事執筆)費用
- 内容: 専門性や独自性のあるブログ記事、オウンドメディア記事の執筆。
- 相場:
- プロのライター外注: 1記事あたり1.5万円〜5万円(文字数、専門性による)
- クラウドソーシング: 1記事あたり5千円〜1.5万円
- 低コスト化: 経営者自身や社員が、事業の専門領域に特化した記事を執筆すれば、ライター費用を大幅に削減できます。
2-3. サイト保守・技術的SEO費用
- 内容: サイトの表示速度改善、モバイル対応、構造化データ設定など、SEOの技術的な側面。
- 相場: Web制作会社への保守委託費として月額1万円〜5万円。
- 低コスト化: WordPressなどのCMSを利用し、プラグインを導入して自社で管理すれば、保守費用を抑えられます。
3. まとめ:長期的な集客を見据えた資金計画
SEOへの投資は、成果が出るまでに時間がかかるため、その間のランニングコスト(運転資金)を安定的に確保できるかどうかが成否を分けます。
資金調達の計画を立てる際には、この長期的な集客投資の予算を組み込むことが不可欠です。
資金調達においては、事業計画の説得力や、事業の基盤となる法人口座の開設、そして初期費用を抑えるためのバーチャルオフィスの利用といった基盤整備が、融資の審査などに影響を与えます。
長期的な集客と事業の成長を支えるための資金調達の全体像、そして事業の基盤整備については、「法人スタートナビ」を参考に、賢い事業計画を立てましょう。

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